膝の筋トレには和式トイレを使う事が良い。

2021/09/16

みなさん、こんにちは。
MIDFOOT担当の岡田です。

和式トイレ。
最近使う機会が無くなってきていると思いませんか?
家やショッピングセンター、コンビニ等、私達が普段使う施設ではほとんどトイレは様式になっています。

それが理由なのか和式トイレを使えない人が増えて来ている様なのです。

これは洋式トイレの普及で和式トイレに馴染めていない事が理由なのですが、もう一つの背景には身体の筋力の衰えによって使えなくなったと言われています。

その筋力はどうやら私たちが歩く為に使う筋肉と密接な関係があるようです。
今回はそんな和式トイレに隠された身体のとの関係についてお伝えしたいと思います。

『しゃがまない』習慣が身体の柔軟性を低下させている。



突然ですが、思い浮かべてください。
あなたは一日のうちでどれだけ『しゃがんで』いるでしょうか?

テーブルや椅子での生活が当たり前となっている現代ではなかなか思い浮かばないかもしれません。
2、30年前までは和式トイレが普通だったので毎日の生活に『しゃがむ』事が馴染んでいました。ですが徐々にトイレも洋式が主流になり生活の中で『しゃがまない』が増えてきているのです。

じつはこの『しゃがまない』ことが知らず知らずに私たちの身体の柔軟性を低下させていると考えられています。
それは人間が立って歩くために大きく関係しています。

和式トイレを使う事で歩くための筋肉を鍛えられる?



直立歩行で歩く人間は下半身の筋力、そして足関節の可動力が非常に重要です。ここが使われないと柔軟性や筋力が低下し歩く事が困難になる可能性があります。

和式トイレを使う時の『しゃがんだり、立ったり』する動きには主に足首の関節、膝関節、股関節の関節を使います。そして筋肉は太もも(大腿四頭筋やハムストリングス)やお尻(殿筋群)を使う事になります。またしゃがんで静止している状態ではヒラメ筋(ふくらはぎ)がストレッチされているので足首の柔軟性を改善する事も出来ます。
じつはこの動きはスクワットをする時の動作に非常に似ているのです。


確かに、動きはよく似ています。

和式トイレを使うだけでこれだけの運動要素が含まれているのはすごく驚きですよね。
確かにこの習慣が減ってきている事で歩くために必要な筋肉が弱くなっているというのは、過言ではないのかもしれませんね。

洋式トイレの影響で『便秘』が増えるという声も。



人間が排便するときはしゃがむ事が理想と言われています。
私たちの身体にある直腸はくの字に曲がっているので便が詰まりやすい構造になっています。

しゃがむことでその形が緩んで排出されやすくなる、さらにはお腹を圧迫する姿勢なのでその圧力でより出やすくなるという事なんです。

膝や腰が弱い人は無理をしないこと。


とはいうものの、和式トイレでのしゃがむ姿勢は膝に大きく体重がのしかかります。
また起き上がるときは膝の力で全体重を支える事になります。
高齢の方やケガで足を痛めている方が無理に和式トイレを使うと逆効果になるかもしれません。

身体を『鍛える』ではなく身体を『痛める』事にならないようにくれぐれも無理をしないようにご注意ください。


まとめ


今の時代、技術の進歩や生活の知恵から日々生活は便利になっています。
『楽して生活できる』環境、それががどんどん加速している時代です。
その影響で本来私たちが健康に生きるために必要な『何か』を知らず知らずに失っているのかもしれません。
昔の習慣を顧みることは、もしかしたら健康で美しい暮らしへの一歩に繋がるのではないかと私は思います。

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